「なんか〇〇課長に仕事を丸投げされてさー」
仕事を丸投げしたつもりはないのに、こんな風に言われたらイヤですよね。。
「仕事を任せる」「仕事を丸投げする」
どちらも"仕事を振る"という意味では同じですが、受け止められ方や、出てくる結果に大きく差が開きます。
部下に何かを依頼するときは、5つの点を抑えておくだけで「丸投げされた」とは思われなくなります。
管理職はコミュニケーション能力が命。管理職を13年続けてきた経験の中から考えついた5選です。
部下に仕事を任せるときはこの5点を確認しよう
- シンプルな判断基準を設ける
- わかりやすい権限委譲をする
- 上司が結果責任を持つ
- 定期的なフォローアップを行う
- 公平かつ透明性のある合意を取る
うーん、わかるようなわからないような..
それでは解説していきますね。
シンプルな判断基準を設ける
When, What, by whenを明確にしちゃいましょう。
- いつまでに
- どんな結果が必要か
- なぜこの業務が必要なのか
ワッとした依頼にはフワッとした結果が返ってくるものです。
「プロジェクト完了時に、どんな成果物を出してほしいのか」のイメージをしっかりと共有しておきましょう。
「期待値の共有」が不十分だと、部下は迷いの森を彷徨うことになり、大変な思いをすることになります。
そんなのイヤだー!!
わかりやすい権限委譲をする
プロジェクトを進めていくと、多かれ少なかれ決断を求められるタイミングが来ます。
「どこまで決めていいのかな..」と思ったときに部下は迷い、時間を浪費しがちです。
上司であるあなたにすぐに相談できる環境ならいいですが、「そういうときに限って上司が捕まらない」というのもよくあるものです。
ですので、
「部下が単独で決められる範囲」と「上司に相談してほしい範囲」を分けておきましょう。
ここで注意しておくことは、部下の能力やキャパシティを考慮した上で決裁権を与えることです。
自分で決められる自由度が高ければ高いほど、部下自身の判断力が問われます。
「ここまでは決めてほしいけど、これ以上になったら一度相談してね」と伝えてあげましょう。
上司が結果責任を持つ
上司が持つべき大切なマインドセットです。
最終的な結果責任は、プロジェクトオーナーである上司が持っているはず。
結果を出すために、「部下に任せる」と判断したのは上司自身です。
期待する成果が出てこなかったときに、「僕はきちんと頼んだのですが、部下が全然使えなくて..」と言い訳してはいけません。
え、そんなイヤな奴いるの?
残念ですが、意外と平気で部下のせいにする人っているんですよね。
想定外の結果が出てこないように、手を尽くしてサポートしておきましょう。
結果責任:結果に対する責任。あらかじめ与えられた結果を予定通りに出します。
実行責任:プロジェクトの実際の作業に対する責任。タスクを円滑に進めていくための、必要なリソースや手順などの管理も含みます。
結果に対して責任を持つのは結果責任者であり、実際の作業に対して責任を持つのは実行責任者です。
定期的なフォローアップを行う
デッドラインから逆算して中間報告するタイミングを決めておきましょう。
「○○までに、ここまで用意してもらうことはできそう?」と聞き、問題なければOutlookのスケジュールに入れておきます。
定期的なフォローアップを行う5つのメリット
状況の確認: 問題の早期発見と対応ができる
タスクのフォローアップ: 追加サポートが必要かどうかを判断できる
コミュニケーションの促進: 情報共有や問題解決のサポートができる
目標の確認: 方向性のブレを修正できる
モチベーションの維持: 部下のモチベーションの低下に気づける
時々進捗確認してくれるとやりやすいかも!
公平かつ透明性のある合意を取る
「丸投げされた!」と受け止められないためには、合意を取ることが大切です。
そのときに、与えようとしているプロジェクトに対して、部下の「能力」と「容量」が見合っているかを確認しましょう。
能力: プロジェクトをリードするための能力
容量: プロジェクトを実行していくための余力
「業務量多すぎるかな..どう思う?」
と聞いてあげれば本音を言いやすいかもしれませんね。
不足が感じられる場合は、「どういうサポートがあったらできそう?」と、アイデアを聞いてみましょう。
期待値を共有できるところまでしっかり話をすることが大事です。
まとめ
- シンプルな判断基準を設ける
- わかりやすい権限委譲をする
- 上司が結果責任を持つ
- 定期的なフォローアップを行う
- 公平かつ透明性のある合意を取る
部下に仕事を振るときは、この5つの点を確認しましょう。
これで「仕事丸投げされた!」という声を聞くことはなくなるはずです。